
20年後の物流現場には、
現場で考え、現場で改善し、
現場で形にする仕組みが当たり前になっている。
前回は、そんな未来について書きました。
そのブログを書きながら、私はあることに気付きました。
「未来の話」だと思っていたことは、
実は昔から現場が続けてきたことだったのです。
物流現場へ行くと、壁や扉にはたくさんの表示があります。
「開閉注意」
「出入口」
「立入禁止」
「ヘルメット着用」
その多くは、
パソコンで作り、
コピー機で印刷し、
ラミネートして、
テープで貼られています。
これも立派な内製化です。
「何もしないよりはいい。」
「今すぐ伝えたい。」
「現場で必要だから。」
そんな思いで、現場の担当者が作ってきた表示です。
私も販売会社で所長をしていた頃、
コピー用紙に手書きで、
「目標達成!!」
と書いて壁へ貼っていました。
今思えば、お客様はどう思っていたのだろう(笑)
でも、当時の私は、現場を少しでも良くしたい。
その一心でした。
昔の物流現場では、
床のラインも自分たちで塗っていました。
休日に出勤して、ペンキを塗る。
ラインテープが普及すると、
今度はテープへ変わりました。
これも、現場改善の内製化です。
つまり物流現場は、
昔から、「自分たちで改善する文化」を持っていたのです。
しかし、
ここで一つ問題があります。
昔と今では、現場が大きく変わりました。
物流量は増えました。
外国人スタッフも増えました。
新人教育も難しくなりました。
自動化設備も増えました。
つまり、改善しなければならない内容は、
何倍にも増えています。
それなのに、
改善する方法だけは、
昔とほとんど変わっていません。
ラミネート。
A4サイズ。
セロハンテープ。
そして、剥がれたら貼り直す。
写真をご覧いただくと分かるように、
時間が経つと、ラミネートは汚れ、反射し、テープは剥がれ、
景観も少しずつ悪くなっていきます。
もちろん、
これは担当者が悪いわけではありません。
現場でできる範囲の中で、
一生懸命改善してきた結果です。
だから私は、これを否定したいのではありません。
むしろ、現場には、改善する文化がある。
そこに可能性を感じています。
昔は、ペンキが最先端でした。
その後、ラインテープが普及しました。
そして今、次の内製化の時代が来ているように感じています。
現場で考えたことを、
その場でデザインする。
必要な大きさで印刷する。
現場へ貼る。
スタッフから意見を聞く。
改善する。
その改善を、
企業の知識として残していく。
デジアナプリントシステムとは、
まったく新しい文化を作るものではないと思っています。
物流現場が昔から続けてきた、
「自分たちで改善する文化」
それを、今の時代に合った形へ進化させる仕組み。
そのための道具なのだと思っています。
20年後、現場の担当者が、
「昔はラミネートを貼っていたらしいですよ。」
そう笑いながら話す日が来るかもしれません。
その未来は、決して遠い話ではないような気がしています。

